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PNC TJ1281 95-003, 53 Pages, 1995/02
生物圏は、核種移行に対するバリアとしての期待は小さいものの、地層処分された放射性廃棄物に起因して実際に人類への影響が生じる場であり、この意味での重要性は大きい。他方、生物圏は地上及びその近傍から成り、自然あるいは人間活動による種々の擾乱を最も被りやすい領域でもあるため、その将来予測に含まれる不確実性は決して小さいとは言えない。この様な状況にあって、上述した概念的な不確実性を低減する有効な方法となり得るものは、複数の代表的な生物圏モデルを同時に考えることによって将来の可能な条件変動の幅を網羅し、各モデルと対応して(決定論的な単一の計算ではなく)線量あるいはリスクの計算を行って結果の幅を明確にするというアプローチである。本研究の目的は、代表的生物圏モデルの概念を確立するとともに、数学的モデル、データセット及びソフトウェアといった関連する方法論を開発することである。また、代表的生物圏モデルの概念が多分にstyliseされたものであることから、この研究において、関連分野の国際的な動向と整合的な展開を図ることも必須の事項である。本年度は、昨年度に引き続きBIOMOVESIIにおける議論特に代表的生成圏についての国際的合意の形成過程を調査し、その過程を逐次まとめるものとし、昨年度提案した我が国における代表的生物圏モデル、関連するデータ及び数学的定式化の見直しをおこなった。また、この結果に基づき、(i)プロトタイプの生物圏評価コードの作成、(ii)上記コードを用いた予備的被ばく評価、
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PNC TJ1281 93-003, 266 Pages, 1993/02
高レベル放射性廃棄物の地層処分における安全性の判断基準に関連すると考えられる個人被ばく線量と性能評価によって算出される地表への核種放出率とをより蓋然性の高い方法で関連付けることにより、生物圏における核種移行及び被ばく評価のための解析手法の開発検討を行った。(1)生物圏の時間的変動についての検討現在及び将来において存在すると考えることができる生物圏の概念及び条件の幅を包括的に想定した。(2)BIOMOVSIIにおける討議内容の調査生物圏評価に関する国際的ワークショップであるBIOMOVSIIにおける議論の状況を調査し、その結果を本研究に反映した。(3)代表的生物圏モデルの作成現在及び将来の生物圏のバリエーションを包括できる複数の代表的生物圏モデルを作成した。(4)決定論的生物圏核種移行評価の詳細化決定論的生物圏核種移行計算に使用するデータの現実的な範囲を設定し、感度解析的な生物圏被ばく評価を実施した。